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THE O'JAYS |
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BACK STABBERS (1972)
PHILADELPHIA INTERNATIONAL (KZ 31712) Side One 01. When The World's At Peace 02. Back Stabbers 03. Who Am I 04. (They Call Me) Mr.Lucky 05. Time To Get Down Side Two 01. 992 Arguments 02. Listen To The Clock On The Wall 03. Shiftless, Shady, Jealous Kind Of People 04. Sunshine 05. Love Train
オージェイズは、1958年オハイオ州キャントンのマッキンリー高校在学中に結成された5人組のトライアンフズ、そしてその後のマスコッツが母体となっている。結成当時のメンバーは、エディ・リヴァート、ウィリアム・パウエル、ウォルター・ウィリアムス、ビル・アイルズ、ボビー・マッセイ。 |
COMIN' THROUGH (1965) | |
IMPERIAL (LP 12290) |
63年にグループ名をオージェイズと改名した彼らが、65年までにImperialから発表した作品を収録した、記念すべきファースト・アルバム。聴きものは何と言っても彼らのデビュー曲である "Lonely Drifter"。メンバー自身が書いたこの曲からは、彼らが、当時の人気グループ、ザ・ドリフターズを少なからず意識していたのがわかる。他にもオージェイズの力量がうかがえる "Lipstick Traces"(ベニー・スペルマン)や "I Cried My Last Tear"(アーニー・ケイドー)、ファルセット・リードが冴える "Oh How You Hurt Me" など、アルバム全体を通して5人組ヴォーカル・グループとしての魅力が満載である。前身であるマスコッツの流れを汲む良質なドゥ・ワップ・サウンドが随所に残っているのもまた興味深い。 |
BACK ON TOP (1968) | |
BELL (B 6014) |
「オージェイズを代表するアルバム」となると本作はやや役不足といった感もあるが、本作のクオリティの高さは、間違いなく彼らのアルバムの中でも1、2を争うものであるということに異論を唱える人は数少ない。かく言う私も大好きなアルバムだ。エディ・リヴァートの熱い歌い込み、そして甘くやるせないいなたさ。このあたかも相対する2者が最高の形で融合したときに生まれる相乗効果は、見事という他ない。疑似ライブ形式で進んでいくという構成もマニアの心をくすぐる。プロデュースを手掛けたジョージ・カーの功績に拍手を送りたい。 |
SUPER BAD (1971) | |
LITTLE STAR (LS-LP-1000-S) |
オージェイズが Philadelphia International でいっきに開花する、そのほんの1年前の1971年、故郷オハイオへ戻った彼らが、初期の Imperial 時代のプロデューサー、H.B.バーナムを起用し、再起をかけた一枚。時代がサイケ〜ファンク・ブーム真っ只中ということもあり、本作ではオージェイズ流ファンクが炸裂。しかしこれがまたオージェイズの(エディ・リヴァートの)ダイナミックな唱法と見事にマッチし、最高のファンク・アルバムに仕上がっている。"Cloud Nine" 以降のテンプテーションズの音作りにも通じるものがあり、いかに彼らがモータウンを意識していたかが感じ取れる。 |
LET ME TOUCH YOU (1987) | |
PHILADELPHIA INTERNATIONAL (ST 53036) |
フィリー・サウンドの低迷、そして Philadelphia International の経営危機。それらを乗り越えるべく、ギャンブル&ハフがオージェイズに全てを託した、まさに社運をかけた1枚である。まずはそのプロデューサー陣の豪華さ。ギャンブル&ハフがこれまで以上の敏腕ぶりを発揮しているのはいうまでもないが、他にも、フィリー・サウンドの立役者でスタイリスティックス等も手掛けたトム・ベルが一部で参加していたり、さらにはケーシー・ジェームス&リロイ・ベル(ベル&ジェームス)が数曲で絡んでいたり、またメンバーによるプロデュース作もあったりと、明らかにこれまでとは力の入れようが違う。そして本作には、"Lovin' You" という必殺チューンが入っている。ジャック・フェイスのストリングスとヴィンス・モンタナのヴァイブが際立つこの壮絶バラードは、彼らの健在ぶりをアピールするのに十分過ぎるほどの内容であった。 |
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THE O'JAYS |
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